魚料理の魅力に気づいたこの10年と珈琲の香り
思い返せば、この10年ほどで魚料理が好きになりました。子どもの頃はというと、毎日のように魚介類が食卓に上り、それが少々ストレスだったのか「もう魚はこりごり!」と思っていました。でも不思議なもので、年を重ねるごとに嗜好というものは変わるものですね。まさか自分が魚好きになるなんて!今では魚料理が食卓に並ぶ日が、ちょっとした楽しみになっています。
もちろん肉料理もまだ大好きです。ただ、肉は骨を取る必要もなく、そのままパクパク食べられる分、つい食べ過ぎてしまうことも。一方で魚は骨を丁寧に取りながらいただくので自然とゆっくり食べることになり、満腹感が穏やかに訪れるのが魅力です。そう、魚を食べ終えた後に感じるのは「美味しかったなあ」という満足感。その余韻が何とも言えず幸せなのです。対して、肉をがっつり食べた後には「やっちまった!」と少しの反省がつきものだったりします。
そして、魚料理と珈琲の相性について考えると、そのマリアージュが実に興味深いと感じています。例えば、脂の乗ったサバの塩焼きをいただいた後に飲む深煎りの珈琲。その香ばしい苦味が、サバの旨味をすっきりと洗い流し、次の一口への期待感を高めてくれるんです。あるいは、白身魚のムニエルの後に軽やかな酸味が特徴の浅煎り珈琲を楽しむのもまた一興です。爽やかな酸味が魚の繊細な風味を引き立て、口の中で織りなす調和が心地よいのです。
また、珈琲は食事を終えた後に訪れる「ひととき」をも豊かにしてくれます。魚料理を満喫した後、静かに流れる時間の中でカップを手にする。湯気とともに立ち上がる香りに包まれながら、食事の余韻をかみしめる瞬間は格別です。その深いリラックス感は、まさに日常の中のちょっとした贅沢と言えるでしょう。
魚料理と珈琲、どちらも丁寧に向き合うことで見えてくる新たな発見。その魅力をこれからも追い求めていきたいと思います。
では本日も素晴らしい1日になりますように。
太宰府珈琲

