今日まで、対馬のお話を少しだけ。
最近の対馬では、養蜂がちょっとしたブーム。蜂蜜の価格が上がっていることもあるのかもしれませんが、それ以上に、自然と向き合う暮らしの一つとして、静かに広がっているようです。
我が家の父も、そんな流れに乗って蜂を育てています。先日、持参したドリップバッグで淹れた珈琲を片手に、父の巣箱を見学してきました。湯気の立つカップを手に、蜂たちの働く様子を眺める時間は、なんとも穏やかで贅沢なひとときでした。
蜂の巣箱は「蜂洞(はちどう)」と呼ばれ、日本ミツバチのための住まいです。丸太をくりぬいたものが使われておりましたが、今では簡単な箱を作っています。その蜂洞に分蜂した女王蜂と、その仲間たち(手下…と言うと怒られそうですが笑)を誘導して、巣を広げていきます。

対馬では、西洋ミツバチではなく、日本在来のミツバチを使った養蜂が主流。採れる蜜は「百花蜜」と呼ばれ、蜂洞ごとに味わいが少しずつ違います。誰が調べたかはさておき、濃厚で栄養価が高く、滋養強壮にも良いらしいですよ。
そんなミツバチたちにも、試練はあります。スズメバチの襲来です。でも、日本ミツバチはとてもたくましい。仲間と力を合わせて、スズメバチに立ち向かうのです。

実は、写真に写っているこの丸い蜂の塊——これは、ミツバチたちがスズメバチを囲んで撃退しているところ。


やがて地面に落ちたその塊の中には、ミツバチとの戦いに敗れたスズメバチの姿が…。
自然の世界は、厳しくも誠実です。人のものを奪おうとすれば、それなりの報いを受ける。そんな光景を目の当たりにして、私も正直に、誰かの役に立てるような生き方をしたいなと思いました。
それでは今日も、どうぞ素敵なコーヒータイムを。
太宰府珈琲
